【2025年最新】エアコン購入・設置で使える補助金まとめ!申請方法~対象製品まで徹底解説

2025年、エアコン購入時に活用可能な補助金制度が充実しています。
省エネ性能に優れた機種への買い替えで、最大数万円の補助が受けられる可能性があり、国や自治体が提供する支援制度を賢く利用すれば、予算を抑えつつ快適な住環境を実現できるかもしれません。
本記事では、各制度の申請条件から対象機種、申請方法まで詳しく解説しましょう。
目次
2025年のエアコン補助金はどんな制度がある?
国から地方自治体まで、さまざまな主体がエアコン関連の補助金を提供しています。
個人向け・法人向けの両方が用意されており、条件を満たせば複数の制度を組み合わせることも可能。詳しく解説しましょう。
個人向けエアコン補助金の種類
国が実施する「子育てグリーン住宅支援事業」では、必須カテゴリーのリフォーム工事を2つ行った上で併せて申請できる空気清浄機能・換気機能付きエアコンへの補助金が設けられています。
補助額は機器の性能によって異なり、3.6kW以上の機種なら27,000円/台、2.2~3.6kW未満なら24,000円/台、2.2kW以下なら20,000円/台が支給されます。
東京都では『ゼロエミッション化に向けた省エネ設備導入・運用改善支援事業』を実施中です。
中小企業向けですが、高効率空調設備導入に対し、年間CO₂排出量28t以上削減見込みなら助成率3/4・上限4,500万円、同3tまたは30%以上削減見込みなら助成率2/3・上限2,500万円という手厚い支援が準備されています。
埼玉県狭山市では2025年5月15日から申請受付が始まる補助金制度があります。
購入費の50%以内(最大4万円)が補助され、先着順で予算上限到達次第締め切りです。
補助金制度名 | 対象者 | 補助金額 | 申請期間 |
---|---|---|---|
子育てグリーン住宅支援事業 | 個人 | 20,000円~27,000円/台 | 2024年11月22日~2025年12月31日 |
東京都ゼロエミッション支援 | 中小企業 | 助成率2/3~3/4(上限2,500万円~4,500万円) | 2025年度内 |
埼玉県狭山市エアコン補助 | 市民 | 購入費50%以内(最大4万円) | 2025年5月15日~予算到達まで |
法人・事業者向けの補助金制度
経済産業省が提供する「省エネ補助金」では、高効率空調設備を対象に補助上限1億円・補助率1/3以内の支援が実施されています。
規模の大きい事業者にとって導入コスト削減に大いに役立つ制度といえるでしょう。
法人向け補助金は個人向けに比べ金額が大きい傾向にあります。
申請手続きはやや複雑ですが、導入費用が高額になりがちな業務用エアコンでは補助効果も大きくなるため、積極的に活用すると良いでしょう。
補助金活用で初期投資を抑えつつ省エネ効果による光熱費削減も期待できるため、中長期的な経営改善につながります。
大規模施設では年間数十万円単位の光熱費削減効果も見込めるでしょう。
補助金制度の目的
日本政府は2050年カーボンニュートラル達成を目指しており、家庭部門のCO2排出量削減が重要な政策課題となっています。
家庭用エアコンは電力消費が多い家電製品であり、高効率機種への置き換えが進めば大きな省エネ効果が期待できるでしょう。
近年の電力価格高騰も背景にあり、省エネ家電普及促進は家計負担軽減策としても注目されています。
エアコンは家庭の電力消費量の多くを占めるため、効率改善による効果が大きい点が補助対象となる理由です。
国が提供するエアコン補助金の詳細
国の補助金は規模が大きく、条件さえ満たせば全国どこからでも申請可能です。
特に「子育てグリーン住宅支援事業」はエアコン購入を検討している方に注目すべき制度といえるでしょう。
子育てグリーン住宅支援事業の要件
子育てグリーン住宅支援事業における重要なポイントは、単独のエアコン設置だけでは補助対象にならない点です。
開口部断熱改修・躯体断熱改修・エコ設備設置のうち2種類以上を同時実施することが必須条件となります。
申請期間は2024年11月22日から2025年12月31日までですが、予算上限に達した時点で終了となります。
人気の高い制度のため、検討している方は早めの行動が望ましいでしょう。
申請には登録事業者による施工が必要で、非登録業者による工事は補助対象外となる点にも注意が必要です。
補助金額の基準
補助金額はエアコンの冷房能力によって3段階に分かれています。
2.2kW以下の機種では20,000円/台、2.2kW超~3.6kW未満では24,000円/台、3.6kW以上では27,000円/台となります。
一般的な6畳~8畳用エアコンは2.2kW~2.8kW程度、10畳~14畳用は2.8kW~4.0kW程度が目安となるため、部屋の広さに応じた適切な機種を選ぶことが重要です。
過剰な能力の機種を選ぶと購入コストが上がるだけでなく、効率も下がる場合があります。
補助金の対象基準
補助対象から外れるケースを把握しておくことで、申請時のトラブルを避けられます。
まず単独のエアコン設置工事は対象外となり、断熱改修などの併用工事が必須です。
2024年11月21日以前に着工した工事も対象外となるため、工事開始のタイミングには注意しましょう。
契約日や購入日ではなく、実際の工事着工日が基準となります。
非登録業者による施工も補助対象外です。エコホーム支援事業者として登録された事業者に工事を依頼する必要があり、DIYや一般の電気店による単純設置では補助を受けられません。
登録事業者か確認した上で契約を結びましょう。
地方自治体が提供するエアコン補助金制度
国の制度に加え、地方自治体独自の補助金制度も多数存在します。
居住地域に合わせた制度を活用すれば、さらに負担を軽減できるかもしれません。
東京都の事業者向け支援制度
東京都は『ゼロエミッション化に向けた省エネ設備導入・運用改善支援事業』を実施しています。
高効率空調設備導入に対し、要件に応じて助成率3/4・上限4,500万円、または助成率2/3・上限2,500万円という手厚い支援が用意されています。
「既存非住宅省エネ改修補助金」も注目すべき制度です。
主に非住宅の断熱改修が対象で、空調更新は付随要件となります。詳細は事業公募要領で確認しましょう。
品川区独自の「しながわゼロカーボンアクション助成」では、国の補助金に上乗せして1万円の追加補助が受けられます。
500世帯限定のため、早期の申請が望ましいでしょう。
以下にポイントをまとめました。
- 自治体によって申請時期が異なる
- 独自の予算枠があり先着順が多い
- 国の補助金と併用可能なケースが多い
埼玉県狭山市の個人向け制度
埼玉県狭山市では、購入費の50%以内(最大4万円)を補助する制度が2025年5月15日から申請開始となります。
申請は予算上限到達までの先着順となるため、準備を整えておくことが大切です。
対象機種は統一省エネラベル4つ星以上かつ省エネ基準達成率114%以上のエアコンに限定されます。
高性能な機種ほど長期的な電気代削減効果も大きいため、補助金を活用して良い機種を選びましょう。
この制度では市内店舗での購入が条件となっており、インターネット購入は対象外です。
地域経済活性化も目的とした制度設計になっているため、地元の販売店で相談しながら購入するとよいでしょう。
その他の自治体事例
全国各地でユニークな補助金制度が実施されています。
京都府舞鶴市では「サテライトオフィス設置支援」の一環として業務用空調に補助金が出ています。
地方創生やリモートワーク推進と絡めた支援策として注目です。
長崎市は「脱炭素先行地域事業」で住宅用高効率空調を支援しています。
環境対策と地域振興を両立させた施策で、市民の住環境改善にも寄与しているといえるでしょう。
各自治体によって狙いや条件が異なるため、住んでいる地域の制度を調べることが重要です。
エアコン補助金を利用する際の申請方法と注意点
補助金を確実に受け取るためには、申請手続きを正確に行うことが重要です。
必要書類の準備から申請時期まで、ポイントを押さえておきましょう。
申請に必要な書類
申請には複数の書類が必要となります。
まず購入領収書が必須で、販売店名・購入日・機種名が明記されたものを用意します。
レシートだけでは不十分な場合が多いため、正式な領収書発行を依頼しましょう。
工事を伴う補助金では、工事請負契約書の写しも必要になるかもしれません。
登録事業者との契約証明となるため、契約内容と日付が明確に記載されたものを保管しておくことが大切です。
自治体の補助金では住民票の写しと銀行口座情報が求められるケースが多いです。
申請前に必要書類をリストアップし、漏れなく準備しておけば、スムーズな手続きが可能になります。
申請できないケース
申請が却下される主な原因として、予算枠の早期終了があります。
国の補助金は先着順のため、発表から短期間で締め切られる場合もあります。
興味があれば公式サイトをこまめにチェックし、発表後すぐに行動に移せるよう準備しておきましょう。
書類不備も却下理由として多いようです。
特に領収書の日付と機種情報の不一致には注意しましょう。
購入時に正確な情報が記載されているか確認することが重要です。
また、対象外機種の購入も却下につながります。
省エネラベルの星数不足が多い原因となるため、購入前に対象基準を必ず確認しましょう。
安く購入する方法
各種補助金を組み合わせることで、より大きな恩恵を受けられます。
窓リノベ事業(最大200万円)と組み合わせれば、冷暖房効率向上と補助金二重取りが実現可能です。
自治体補助とメーカー割引を併用すれば、最大で購入費の70%程度削減できるケースもあります。
タイミングよく販売キャンペーンと重ねることがポイントです。
業務用エアコンでは「省エネ補助金」と「減税制度」の同時活用が可能なケースもあります。
法人向けのメリットを最大化するには、税理士や専門家に相談して計画的に導入を進めるとよいでしょう。
まとめ
エアコン補助金制度は、現在国と地方自治体の両レベルで実施されています。
個人向けと法人向けに異なる制度が用意されており、地域独自の上乗せ制度も数多く存在しています。
補助金の効果的な活用には申請条件の確認が重要です。
単にエアコンを設置するだけでなく、断熱改修などの他の省エネ対策と組み合わせることでより充実した支援を受けられる可能性があります。
多くの制度は予算に限りがあり先着順となっているため、早めの情報収集と行動が大切です。
省エネ性能の高いエアコンを補助金を利用して導入することで、環境に配慮しながら経済的な負担も軽減できる賢い選択が可能となります。