【故障?】ダイキンエアコンのエラーコード一覧!すぐできる対処法も解説

ダイキンエアコンが突然停止し、謎の記号やランプが点滅すると不安になるものです。
多くの場合、エアコンは自己診断機能によってエラーを検出し、特定のコードを表示しています。
本記事では、主要なエラーコードの意味から対処法、予防策まで詳しく解説します。
目次
ダイキンエアコンのエラーコードとは?
ダイキン製エアコンに搭載された自己診断機能により表示される信号で、故障箇所や異常状態を知らせるものです。
エラーコードの役割
エラーコードは故障箇所や問題点を具体的に知らせる信号としての機能を果たします。
ダイキン製エアコンには高度な自己診断機能が備わっており、運転中に何らかの異常を検知した場合に自動的にエラーコードを表示する仕組みです。
発生している問題を的確に把握できれば修理担当者が適切な部品を持参したり、場合によってはユーザー自身で対処できるため、修理時間の短縮や無駄な出張を減らせます。
エラーコードの表示方法
エラーコードは数字やアルファベットを組み合わせたコードとして本体画面やリモコンに表示されます。
ダイキン製エアコンの場合、室内機に搭載された運転ランプやタイマーランプが特定のパターンで点滅することでエラーを知らせるシステムが一般的です。
点滅回数を数えることでエラーの種類を特定できるほか、多くのモデルではリモコンの液晶画面にE1やE3といったコード番号が直接表示されます。
近年発売された最新モデルにはWi-Fi接続機能が標準装備されており、専用スマートフォンアプリと連携させることでエラー情報を詳細に確認できる利便性も追加されています。
よくあるエラーコードとその原因
ダイキンエアコンで頻繁に見られるエラーコードとそれぞれの主な原因について詳しく見ていきましょう。
E1(室外機通信異常)
室内機と室外機間の通信が正常でない場合に発生するエラーです。
このエラーが表示されると、エアコンは安全のため自動的に停止します。
機種によって原因が若干異なりますが、主な原因としては電圧低下や停電、プリント基板の不具合、ファンモータの問題、内外連絡線の接続不良、外部からのノイズなどが考えられます。
自身での対処が難しいため、販売店または「ダイキン コンタクトセンター」に点検・修理を依頼しましょう。
E3(室外機の高圧圧力が上昇)
運転中に高圧圧力が異常に上昇したことにより、エアコンが安全装置で停止している状態です。
冷媒系統の過充填や詰まり、電子膨張弁の故障、プリント基板の不具合、閉鎖弁が閉じたままであることなどが主な原因として考えられます。
冷房運転時には、室外機ファンモータの不具合、室外機周辺の空気循環不良(ショートサーキット)、熱交換器の汚れや目詰まりに注意が必要です。
一方、暖房運転時には、室内機ファンモータの問題も原因となることがあります。
E4(低圧圧力が低下)
E4エラーは運転中に低圧圧力が異常に低下したことにより、エアコンが安全装置で停止している状態です。
室外機の低圧圧力スイッチやセンサーの不具合、電子膨張弁の故障、冷媒不足や冷媒系統の詰まり、閉鎖弁が閉じたままであることなどが主な原因として考えられます。
E5(圧縮機異常)
E5エラーは室外機内部にある圧縮機に問題が生じた場合に表示されるエラーコードです。
圧縮機はエアコンの中で冷媒ガスを圧縮して循環させる重要な部品で、エアコン全体の中でも特に負荷がかかります。
長時間の連続運転や極端な高温環境下での使用により圧縮機がオーバーヒートしたり、過負荷状態が続いたりするとE5エラーが発生しやすくなります。
不安定な電源供給による急激な電圧変化も原因のひとつです。
圧縮機は高価な部品であり、修理や交換には専門的な知識と技術が必要です。
E5エラーが表示された場合は自己判断での対応は避け、速やかに専門業者に連絡して点検を依頼することが望ましいでしょう。
E6(室外機異常)
E6エラーは室外機全体に関わる異常を示すエラーコードです。
室外機のファンモーターの故障、動作不良、あるいは室外機と室内機の接続不良などが主な原因です。
室外機は高温多湿や厳しい寒さなど過酷な環境にさらされるため、特に極端な気象条件下では故障リスクが高まります。
強風時には室外機のファンが正常に回転できずにエラーとなる場合もあります。適切な設置環境を確保することが予防策として重要です。
エラーコード別の対応方法
ダイキンエアコンの主要なエラーコードとその対応方法を表にまとめました。
【ダイキンエアコンの代表的なエラーコードと対策】
エラーコード | 主な原因 | 解決策 |
---|---|---|
E1 | 室外機通信異常 | プリント基板のマイコン動作確認 |
E3 | 室外機の高圧圧力が上昇 | 室外機の前の障害物チェック、フィルター掃除 |
E4 | 低圧圧力が低下 | 冷媒ガス補充、漏れ箇所の修理 |
E5 | 圧縮機の異常 | 圧縮機を修理または交換 |
E6 | 室外機の故障や接続不良 | 室外機を確認・修理 |
E7 | ファンモータの不具合 | ファンの確認 |
これらのエラーコードが表示された場合、自身では解決できないことが多いです。
室外機周辺の障害物を取り除いたり、電源を切り再起動を試みるのが一般的な対処法です。
改善が見られない場合は、購入店舗または「ダイキン コンタクトセンター」へ点検・修理を依頼しましょう。
エラーコードはダイキンの公式ウェブサイトでも確認が可能です。
主なエラーコードの種類は、以下のように分類されています。
- Aシリーズ:室内機関連の不具合(例: A1=マイコン異常、A3=ドレン異常)
- Cシリーズ:温度センサー系の異常(例: C9=室温センサー異常)
- Eシリーズ:室外機の重大故障(例: E3=高圧圧力上昇、E6=圧縮機起動不良)
- Uシリーズ:通信システムの不具合(例: U4=室内-室外機間通信異常)
家庭用のエアコンではフィルター清掃など簡易対応可能なケースもありますが、基板不良などの場合は専門業者への依頼が必要です。
エラーコードが出た場合の一般的な対処法
エラーコードを確認した後、どのように対応すべきかの一般的な手順について説明します。
エラーメッセージを確認
まず何よりも重要なのは、表示されているエラーコードを正確に確認することです。
リモコンの液晶画面に表示されたコードはメモを取るか写真で記録しておきましょう。
ランプの点滅パターンでエラーを示す機種では、運転ランプとタイマーランプの点滅回数をカウントすることが必要です。
例えば、運転ランプが2回、タイマーランプが3回点滅するパターンが繰り返される場合は、取扱説明書でそのパターンに対応するエラーコードを確認します。
エラーコードが一時的に表示されて消える場合は、運転状況や外気温などの環境条件も併せて記録しておくと原因特定に役立つでしょう。
取扱説明書の確認
エアコン購入時に付属していた取扱説明書には、エラーコードの意味や基本的な対処法が記載されています。
説明書を参照することで、自分でできる対応策があるか確認しましょう。
取扱説明書を紛失した場合でも心配はいりません。
ダイキンの公式ウェブサイトでは、機種ごとの取扱説明書をPDF形式でダウンロードできるサービスを提供しています。
型番を確認して該当する説明書を入手しましょう。
電源を一度切る
多くの電子機器と同様に、エアコンでも一時的な制御系の誤作動によりエラーが表示されることがあります。
このような場合は、電源を一度切って再度入れ直すことで問題が解消することが多いです。
エアコンのリモコン電源をオフにした後、エアコン本体につながる電源プラグをコンセントから抜き、5分以上待ってから再度接続しましょう。
こうすることで制御システムがリセットされ、一時的な不具合が解消される場合があります。
頻繁にリセットが必要になる場合は、基板の不具合など根本的な問題が潜んでいる可能性があります。
一時的な対処だけでなく、専門業者による点検を検討しましょう。
専門業者に依頼
自分での対応で解決しない場合や、複雑なエラーコードが表示された場合は、専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
エアコンには高電圧部品や冷媒ガスが使用されており、素人による不適切な修理は危険を伴います。
ダイキン公式のサービスセンターに連絡すれば、エラーコードに基づいた適切なアドバイスを受けられるほか、必要に応じて修理担当者の派遣も手配できます。
購入から一定期間内であれば保証期間に該当し、無償修理の対象となる可能性があるため、購入時の保証書を確認しておきましょう。
エラーコードが頻繁に発生する原因と予防策
エラーコードの表示を未然に防ぐためのメンテナンスや設置環境の改善策について説明します。
メンテナンスの不足
定期的な清掃や点検を怠ると、エアコンのパフォーマンス低下だけでなく、故障やエラーの原因にもなります。
予防的なメンテナンスは故障を防ぐための最も効果的な方法です。
エアフィルターの清掃は特に重要で、2週間に1回程度の頻度で掃除機やブラシを使って清掃することが推奨されます。
フィルターに埃が溜まると空気の流れが妨げられ、センサー類の誤作動やエアコン内部の温度上昇を引き起こします。
室内機・室外機の位置の問題
エアコンの設置場所は性能発揮とトラブル防止の両面で重要です。
適切な場所に設置し、空気の流れを確保することがエラー発生リスクを低減します。
室外機周辺は特に注意が必要です。半径50cm以内に障害物があると放熱不良を引き起こし、E5やE6などのエラーコードが表示される原因となります。
植木や自転車など、後から置かれたものによって通気が妨げられていないか定期的に確認しましょう。
直射日光が長時間当たる場所への室外機設置も避けるべきです。
真夏の直射日光下では室外機内部の温度が異常に上昇し、オーバーヒートによるエラーを引き起こします。
室内機周辺にも気を配り、家具や障害物が風の流れを妨げていないか確認しましょう。
空気循環が悪くなるとセンサーが室内温度を正確に測定できず、E1などのセンサーエラーの原因となります。
冷媒ガスのチェック
冷媒ガスはエアコンの冷暖房機能を支える重要な要素であり、定期的な点検と必要に応じた補充が故障予防に役立ちます。
ガス漏れは目視では確認できないため、定期的な専門業者による点検が必要です。
5年以上使用しているエアコンでは特に注意が必要で、エアコンからの異常な運転音や冷暖房効率の低下に気づいたら、ガス漏れを疑って点検を依頼しましょう。
配管接続部分は経年劣化によって腐食や劣化が進みやすく、ガス漏れの発生源となることが多いです。
接続部分の状態を定期的に確認し、異常が見られる場合は早めに対処することで、大がかりな修理を未然に防げます。
【まとめ】エラーコード発生後の早期対応が大切
エアコンに表示されるコードは、放置せず迅速に確認・対応することが重要です。
小さなエラーであれば自己解決できる場合もありますが、専門的な知識や技術が必要な場合は早めに修理依頼を出しましょう。
買い替えが必要となる可能性もありますが、補助金を活用しお得に交換できる可能性もあるため、補助金情報もあわせて確認してみましょう。