「健康」と「エコ住宅」のスペシャリストが、理想の住まいについて語る。

 

時は、平成25年5月22日(水)午後1時半、最高気温26度・湿度76%超という今年の猛暑を予感させるような日のこと。 暑さが年々厳しくなる昨今、夏は涼しく、冬は暖かい快適な街がひたち常陸(茨城県)つくば市にあるという話をお茶の水女子大学の田中名誉教授から聞き、早速お目当ての住宅地を訪問したときの話である。
このご時世、『夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まい』にとても興味があった。これまで携わってきた保健衛生や福祉の観点から訪ねることにした。
はじめに営業の方に『魔法瓶をイメージして頂ければ…』と言われたが意味が分からないまま、とにかく実物を見ながら説明を受けることにした。

案内してもらった家は外観はもちろんよかったが、中も広く素晴らしい。特にリビングは大きな吹抜けがあるにも 関わらず快適で、しかもエアコンはたった1台しか稼働していないという。それでも吹抜け上下の温度差は摂氏2度に抑えられているとのことだった。ふつう今の季節、夜でも暑く居心地が悪い。私の家もそんなものである。
しかし「Kurumu」の住まいでは夏は涼しく、冬暖かい、つまり温度差によるヒートショックをなくし、子供や私の ような高齢者に優しい環境となるのだ。

その他にも健康への配慮がたくさん行われていた。シックハウス対策として資材はもちろんのこと換気に関して も、花粉や粉塵を大幅に抑制するフィルターを使用し、且つ気密性を活かし効率的に換気システムを採用してい たり、カビの発生・発育を抑制する室内環境としている。
これによりダニの侵入と生育を抑え、喘息やアレルギーなどの抑制効果を高めているのである。 また、木材の腐食やカビ・ダニの発生の温床となる内部結露も抑制している。もちろん、窓などの開口部にも 高性能の樹脂サッシと複層ガラスを採用し結露を防止している。

建築中のスケルトン住宅についても、地中からの熱気や湿気を防ぐために、職人への徹底した教育・指導による 高精度な施工で、基礎から壁、屋根に至るまで隙間なく断熱材を張り、サッシなどの開口部との隙間や断熱材と 断熱材の隙間一箇所一箇所に気密テープを貼るという、工場では対応できない細かい作業により、建物の中に 生じる隙間をわずかハガキ1枚分程度になるように管理しているという。

住まいの中で『健康』とは重要な言葉の一つである。家を造るまではいいが、その家のせいで病人を発生させては意味がない。『健康』は身体だけでなく、心の面を考えることも大事である。
まとめると、木造外断熱の家「Kurumu」は心身ともに健康面に配慮されたストレスの軽減した住宅であるとの印象 を得たのである。 具体的には、外断熱効果により、室内でのヒートショックを防ぐ建物構造である。また室内外30デシベルの防音効 果も実現してあり、騒音の心身ストレスが軽減できる。また、高気密が保たれているが、換気システムによる花粉ア レルギーの軽減、防カビ、防ダニ構造の住宅であるし、シックハウス対策が施されている。
(探訪記より抜粋)

工学博士号取得(1984年/東京大学)
東京医科歯科大学名誉教授

横浜国大大学院を終了後、東京医科歯科大、足利工大、 さらに福井大教授を経て、東京医科歯科大医学部、同 大学院保健衛生学研究科教授、
ドイツ・Erlangen-Nurnberg大(DAAD)、
米国Electronic Associates Inc.
客員研究員、米国オレゴン州立大客員教授(文部省在 外研究員)、アジア-太平洋計測制御システム国際会議 議長等歴任。

私は以前から公表しておりますように、外断熱を施したソーラーハウスに30年以上住んでおります。 東北の大震災以来、冬は少々厚着をして我慢しつつも暖房なしで過ごしております。そもそも私が書斎として使用 している半地下室の部屋では従来から年間を通じて冷暖房無しで生活をして参りました。

一昨年の東北地方の地震・津波被害は全く想像を絶するものでした。災害避難者も避難先で灯油が不足し、低体 温症に悩む方が多数出ました。命を奪われかねない危険な話であります。

木造外断熱の家「Kurumu」は私の住宅の考え方を木造住宅に移し替えたものです。このような住宅が東北地方に も建設されていたなら、低体温症に悩むこともなかったでしょう。

私の自宅は鉄筋コンクリート造です。これは将来使用済になった場合は産業廃棄物になってしまいます。また この住宅に使用されたセメント、鉄筋、アルミニウム、合成樹脂、どれも製造時に多大な電気エネルギーを使用し、 地球温暖化に繋がるCO?を大量に排出しました。

これに対し、木造外断熱の家「Kurumu」は主体が木造です。木材の製造の段階とは樹木が成長している状態です。 樹木が森林で成長をしている状態では大気中のCO?を吸収し、炭素として固定してくれています。そこが鉄筋コンク リートとは大きく異なります。木造外断熱の家「Kurumu」は究極のエコ住宅と申せましょう。

住宅にはうるさい在日のドイツ人も福島の原発事故で大使館から避難命令が出るや、「この国に幸あれ」とのメール を送り、帰国してしまいました。結局この国は我々日本人が守らなければいけないのです。 「生活の舞台となる住宅」も自分で選択しなければなりません。悔いのない住宅を選ぶことが自らと家族を守る ことになるのです。
(インタビューより抜粋)

工学博士号取得(1979年/早稲田大学)
お茶の水女子大学名誉教授

㈱大林組技術研究所勤務を経て、DADD(ドイツ学術交流会)ベルリン工科大学へルマン・リーチェル研究所留学後、再び㈱大林組技術研究勤務。1993年~2006年お茶の水女子大学生活科学部教授。
2006年ドイツ技術会よりヘルマン・リーチェル栄誉メダル授与、2008年厚生労働 大臣より表彰。
工学博士号取得(1979年/早稲田大学)
お茶の水女子大学名誉教授

真の快適な住まいとして外断熱の家「Kurumu」。
それは、健康にも地球にもやさしい家である。